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ドメーヌ・ルイ=ボヴァール

ラヴォーは800年前に修道士らが切り拓いた、深淵で豊かな土壌
この土地のシャスラには、20年、30年と熟成の時を経て味わう楽しみがある


 キュイー村のバルコニーのようなダルム広場からは、レマン湖とダイナミックなアルプスの眺めが、ひとまわり大きく見えるような気がします。広場に面した、ラ・メゾン・ローズ(薔薇色の館)と名付けられたボヴァール邸は、その名の通りローズ色の壁がエレガントなお屋敷。築230年を超えるというこの邸宅が醸造を兼ねています。
 ボヴァール氏は、シャスラというぶどう、そしてラヴォー地区の土壌について、溢れる知識と豊かな経験を蓄えておられます。人々の尊敬を集める、正にラヴォーの生き字引のごとき存在です。
 ラヴォー地区のデザレーはこの地域で最も急な勾配の畑です。ボヴァール家は、全体で55ヘクタールあるというデザレーの1割に相当する5.5ヘクタールを所有しています。残り9割は、およそ100の生産者たちによって分割所有されているそうです。
 ラヴォー地区の土壌は約1万年前の氷河期のモレーンと呼ばれる堆積土壌ですが、デザレーのテラス畑を構成しているのは、モレーンに覆われることのなかった、モラスと呼ばれる3000万年前の石灰質を多く含んだ砂岩。その上に、石ころの多い粘土質の土壌が覆い重なっています。南西向きの斜面は、午後の太陽を充分に浴びて、シャスラは時間をかけてゆっくりと熟し、控えめな香りの繊細なワインに仕上がります。一方、東隣のサン=サフォランと呼ばれる畑は、小石の多いモレーン土壌で、南東に面し、午前中の太陽をしっかりと浴びます。収穫はデザレーより1週間早く、やや重厚さを持った仕上がりです。
 ボヴァール氏のデザレー「メディネッテ」は、先代から大切に使われているという容量6000リットルの木樽で醸造されています。長年使用された木樽は、樽香がすっかり抜けているため、ワインには微かな花の香りや仄かな桃の香りなど、ぶどうのもたらす純粋な風味がたち現れるほか、香辛料やミネラルの風味もしっかりと感じられます。
 一方、力のあるサン=サフォランのシャスラは、その一部をフレンチオーク樽「バリック」で熟成させ、樽香を添えています。デザレーの西隣の畑、カラマンのシャスラも厚みのある味わいであるため、バリック仕立てです。このように、シャスラは畑の個性のみならず、醸造方法によっても、さまざまな表現が可能なのです。
 以前から、ルセット・シャスラと呼ばれるクローンが極めて優れていることに気づいていたボヴァール氏は、主にこのクローンを中心に栽培しています。ルセット・シャスラは、沢山実をつけないため、高品質のぶどうが得られるのだそうです。ボヴァール氏は、3年前にシャスラ種の研究財団を立ち上げ、所有畑の一部を研究用に提供し、19種類のクローンを栽培しています。そして研究用のワインも造りながら、さらにシャスラを極めようとしているのです。
 ワイン造りにおいては、栽培法も大きな意味を持っています。ボヴァール氏は、レマン湖地域において、約50年前まで実践されていた、ゴブレと呼ばれる、盆栽を育てるかのような1本仕立ての栽培法に着目し、グイヨーと呼ばれる垣根式栽培の畑の一部を、かつてのゴブレ式に戻してしまったほど。現在では、グイヨーとゴブレが半々だそうです。ゴブレ仕立ては手間はかかりますが、ぶどうがバランスよく熟し、ぶどうの木も樹齢を伸ばすことができるのだそうです。
 とはいえ、シャスラのクローンも、ぶどうの栽培法も。1種類だけに限定してしまわず、複数の可能性を取り入れているのが、ボヴァール氏ならではのバランス感覚なのでしょう
 ボヴァール氏は、13年前から畑作業のスタッフを増やし、ビオ栽培法以上に厳格な、ビオディナミ栽培法を実践しています。畑には25年間にわたって、全く肥料を与えていないそうですが、自生する野草を刈り取ったものが自然の肥料となり、ぶどうには徐々に病害に対する免疫力がついてきているそうです。
 ところで、シャスラは長命なワインです。とりわけ、デザレー最高の品質「メディネッテ」は長期保存が可能で、温度管理に気をつければ、20年くらい保管することができます。

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